映画紹介⑤哀れなるものたち

スタッフブログ

飯田 雄仁

筆者 飯田 雄仁

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こんにちは〜アル中映画マニアです〜

 

早速ですが、「季節の変わり目は変質者が出やすい」という説はご存知でしょうか。

 

気温の変化はどうにも人をおかしくするようで、特に冬〜春、夏〜秋にかけては顕著な気がしております。

かくいう私も、春を前に言語化不能の焦燥と苛立ちを感じておりまして、いっそ駅前でジャッキーチェンのコスプレをして新体操でもかましてやろうかと思っております。嘘です。

 

冗談は置いておきまして、映画にはさまざまな「変質者」が物語を彩ってくれることは周知の事実ですよね。時にパンチを効かせ、時に和ませ、その特徴的なキャラクターは主人公よりも印象に残るほど、、、

 

ハイター博士にハンニバル・レクター、人間をセイウチに改造したがる奇人、ロシア兵捕虜と武器を合体させたがる変人、現代のCT程度じゃ彼らの頭の中を覗き見ることはできません。

 

そんな彼らについ最近仲間入りした方がいますのでご紹介しましょう。

 

そいつは「哀れなるものたち」という映画に出てきます。


まず最初に言っておきます。R指定されてますので性行描写は多いです。一緒に観る相手は選んでくださいね。

 

舞台はヴィクトリア朝のロンドン、とある妊婦の自殺からこの物語は始まります。

彼女は天才外科医(ゴッドウィン)の手によって「ベラ」として蘇りますが、なんと、「知能はこども、身体は大人」の状態となってしまいました。


まず、この「ゴッドウィン」という男が先述の「変質者」にあたります。

天才外科医且つ変わり者として名を馳せ、動物足し算を趣味にしている変態。

ただ、彼自身に残虐な嗜好があるわけではなく、人間に対しては無害(?)です。

奇声をあげて人を殺したりはしません。なんなら普通に優しい人です。

 

彼が行ってることはあくまで「医療」の範疇であり、「豚鳥」や「鶏山羊」みたいな生物を作りあげているのも外科手術の延長のようです。さながらフランケンシュタイン博士ですね。

 

自身が蘇らせた「ベラ」については、「経過観察」として知能の変化を助手の医学生に記録させます。

 

このベラの成長過程が面白いところでして、

彼女は担当の助手と婚約後、自身に一目惚れした弁護士と大陸横断の大不倫旅行に興じることになります。

 

そこで出会う人々の影響を受け、また時代の偏見を目の当たりにした彼女の行動は、突飛ではありますが共感できるものも多く、幼稚だと一蹴するには勿体ないことが多かったです。


また、ベラの純粋無垢で自由奔放、貪欲ともいえる言動に、出会う男たちはまんまと虜になり、その人生を滅茶苦茶にされます。

 

物語終盤、ベラは自身を作ったゴッドウィン同様医師を志し、また彼の研究(?)趣味(?)を引き継ぐまでの成長を果たします。


冒頭の自殺の理由も前夫とのやり取りの中で察することができるようになっており、男尊女卑的な時代背景にフェミニン臭と血生臭さがぷんぷん香る映画に仕上がっております。大好きです。

 

街並みや色彩の表現はとても美しくカメラワークも良いです。奇抜とも言えるファッションも魅力の一つです。

 

不穏なBGMにホラー映画かと思ってしまいますが、安心してください。違います。

不協和音も慣れれば耳心地良くなるので負けないでください。

視聴から30分間はハテナがいっぱいですが、どうか耐えて。それでは。

 

 

 

P.S.メエエェェェェェ

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